Friday, December 27, 2013

Thank You 2013.



*2014年1月1日よりブログのURLを長年使用していた http:///www.flyyourama.blogspot.com から http://www.kennykaneko.blogspot.com に変更致します

今年も一年お世話になりました。

2013年を振り返ってみると本当に色々と変化がある年だったと思います。アウトリガーカヌーを漕ぎ始め5年経ち、今まで漕いでいたことがきっかけになりSUPを漕ぎ始め今までとは違う道が開けた一年となりました。

今年のメジャーな大会の成績を振り返ってみると:

4月 OC-1モロカイ世界大会 22位
10月 OC-6モロカイ世界大会 38位 (日本チーム歴代最高位38位)
11月 第2回SUP全日本選手権  2位

今年も沢山の海を渡り自然から多くのことを感じることが出来た一年でした。このような結果は応援してくれていれている皆さんのおかげだと思います。感謝です。

ここ1ヶ月はオフシーズンを満喫しながら2014年度について色々と考えました。

2014年はOC-1, SUPと個人種目で世界の舞台に挑戦する年にしたいと思います。

OC-1やSUPの競技で世界の舞台で表彰代に立つ為には何が必要なんだろうと考え出てきた答えは今以上に練習できる環境作りでした。現在は週5で東京に通いながら毎朝練習に取り組んでいますがこれでは世界の舞台で戦うプロアスリート達にはかなわないとここ3年ハワイのレースやモロカイに出場し痛感しました。アスリートとしてより沢山の時間を海で過ごすだけでなく次のステップを踏むためにはトレーニングや体のメンテナンスも大切になってきます。

そしてその時間を作る為に来年は都内での仕事を減らしプロ・アマアスリートとして活動することを決心しました。仕事を減らすことによって色々な心配はありますが今自分がやらなくてはならないことはなんだろうと考えた上での答えです。新しくできた時間でトレーニングに打ち込む他にもOcean Outrigger Canoe Clubで海へ出る大切さ、素晴らしさをより多くの人に伝えることができればと思います。もちろん海外レースだけで結果を残すのでは無く国内のレースでも常にトップを目指したいと思います。

そして去年から始めたKokua SUPスクール (www.kokuasup.com)を通し多くの人に海で遊ぶ楽しさを感じて頂ければと思います。

来年は26歳になりアスリートとしての大きなステップになります。2014年のスケジュールが決まり次第配信します。

アスリートとして取り組むOC-1やSUPの他にOC-6を通してアウトリガーカヌーの本質をより多くの人に伝える一年にできたらなと思います。

国内や海外ではどうしてもアウトリガーカヌー=「競技」や「勝ち負け」としか考えていない人が多くいます。ただアウトリガーカヌーは競技でも無く勝ち負けでも無く「生き方」だと思います。よくハワイでお世話になっているUncle Kimokeoの言うCanoe Peopleの生き方。調和、協調。海、そして自然のリズムに合わせるということをしっかりと伝えていければと思います。

来年はOC-6のレースだけでなくアウトリガーカヌーでのボヤージング(航海)を通してアウトリガーカヌーの正しいあり方や本質を国内のパドラー達に伝えられればと思います。ボヤージングについては詳しい詳細が決まり次第発表します。

皆さんのサポートがあるから自分のビジョンの向かうことが出来ているので本当に感謝です。

今年も本当にありがとうございます。そして来年もよろしくお願いします。


Kenny Kaneko

Thank you to my sponsors: SIC, patagonia, 2XU, Spy, Teva



Sunday, December 15, 2013

弓ケ浜ダウンウィンド



後ろの白波が物語ってます
今週末は南伊豆の弓ケ浜でOcean Outrigger Canoe Clubの合宿がありました!せっかく風が吹いていたので僕は11月からの長いオフシーズンを明けダウンウィンド合宿をしてきました!

南伊豆で漕いだ人は分かると思いますがここの海は大島より南端の為もちろん海流も速く海ももの凄く生きています。うねりはハワイの様な大きく海のエネルギーが今まで漕いだことのある他の日本のダウンウィンドとは全く違います。今週末の南伊豆は西からの風30−40ノット。風速でいうと14−20メートル。沼南方面ではなかなか吹かない南伊豆特有の季節風が吹きました。正直わくわく感よりも緊張感と恐怖感に包まれる週末となりました。

ドライブしている途中に海を見ると風が予報通りどん吹き。海上は今までに見たこともないように水しぶきが飛び回っていました。

今回は弓ケ浜からスタートしたダウンウィンドコースを2回やりました。初日の土曜日は真西からの風だったので風は爆風にも関わらずうねりはかなりまとまりスーパーファンなダウンウィンド練習となりました。日曜日は西に少し北風が加わったのと同時に南西から大きなうねりが入っていた為かなり複雑なダウンウィンドになりましたが最高の練習となりました。

このような荒れた海の中海に出る際はワクワク感と同時に恐怖感が出ます。これがハワイの用に普段ダウンウィンドで漕がれている場所だったらいくら荒れても安心して漕げますが今回は初めてのコースだったので慎重になる必要もありました。もちろん安全管理は徹底することが必要で寒い時期なので僕的にはかなり珍しくウェットスーツを着て漕ぎました。もちろんリーシュやスペアパドルも絶対です。いくら楽しくても事故があってはいけないので皆さんもダウンウィンドをやる時は安全管理はしっかりしてください。

タライ岬から見る朝日
今回感じたことは南伊豆なら十分ハワイのダウンウィンドで通用する為の練習ができるということ。(寒いのさえ我慢できれば)南伊豆のエネルギーはハワイに負けないほど凄い。そして風も僕が経験してきたハワイのダウンウィンドと比べてもかなり吹きうねりも複雑になります。海を渡っていて湘南エリアでは感じられないエネルギーをあの海からは感じます。

海も綺麗で最高の練習をすることができました。このような素晴らしい環境を与えてくれた伊豆の仲間。そして葉山の仲間に感謝です。


来年の海外レースに向けて定期的にダウンウィンド合宿をしようと思います。日本の海で練習し海外の選手にも負けない技術を身につけたいと思います。

そして今回はGoPro Hero 3+でかなりいい動画が撮れているので皆さん楽しみにしてくださいね。
ハワイのような。。。寒くなければ。。。

新しい相棒のPueo IIも最高でした。これからもっと時間を過ごし早くカヌーと一つになれるようになりたいと思います!

Paddle with Aloha,
Kenny

Wednesday, December 11, 2013

SIC



11月のSUP全日本選手権からSIC (Sandwich Island Composites)のTeam Riderとして活動しています。

SICを簡単に説明するとMark Raaphorstというデザイナー・シェイパーがハワイのマウイ島で2007年にスタートアップしたブランドです。業界で一番の違いはレース・ブランドの中で唯一WindやKiteでは無くパドリングにルーツをおいているブランドだということです。MarkはSUPの前はOC-1やOC-4を作っていたんです。彼のデザインコンセプトはカヌーからきています。

Markがデザインした板はハワイの9割のパドラーが乗るほど圧倒的にいい板です。ハワイでSICと言えばダウンウィンド用のBulletシリーズというダウンウィンド専用ボードを作っています。常にうねりと風がありダウンウィンドのゲレンデ用意されているMauiでR&Dを重ねているからこそ最高級のダウンウィンドボードが作ります。ハワイの海峡横断レースや世界各地のダウンウィンドシーンでは他メーカーにスポンサーされているトップ選手達もSICのダウンウィンドボードを使用するほどです。そしてMarkはその知識を活かし今は20以上のPSIが入るインフレータブル、最速のフラットウォーターレースボード、海で楽しむことに重点をおいているSUPサーフボードなどもデザインしています。





今回MarkとSICのMarketing DirectorそしてチームマネージャーのBralyが来日しSICのプロモーションツアーをやるということで大阪で彼らと合流。その後はミーティング→明石のSUPショップKukahi→大阪から新幹線→SICでミーティング→江ノ島のPure Sportsで取材→葉山と本当に忙しかったけど貴重な二日間を彼らと一緒に過ごすことができました。



彼らと時間を過ごす上でOhanaとして受け入れてくれ僕の目標やVisionを達成する為にできるだけのバックアップをすると言ってくれ凄く嬉しかったです。SICのフィロソフィー、全ボードデザインの特徴、チームライダーの重要性なについても沢山話てくれました。



僕はSUPの経験は浅いのですがこれだけの経験と機会を今後与えてくれるSICの山内さんには本当に感謝です。そして来年がますます楽しみになりました。2014年は間違えなくレーシングシーンでもベストの板に乗ることができるので後は自分の実力しだいだと感じます。

僕は沢山の板を今年試乗してきましたがSICを選びました。その理由は勝てる板を作っているだけではなくフィロソフィーやバックグラウンド、そしてOhanaを大切という価値観が凄く身に染みたからです。そしてやっぱりダウンウィンドを楽しみたいからです。

来年Mauiに行くのが待ち遠しいです 笑

Paddle with Aloha,
Kenny




Wednesday, December 4, 2013

Mixing it up



一つ前のブログでも書きましたが今年年内はオフシーズン。

ただ何もやらずだらだらと過ごすオフシーズンは終了。
今週からはトレーニングを再会しています。トレーニングと言ってもオフシーズントレーニングなので普段とは少し違います。

  1. On the water (漕ぐ)日は多くても週3−4
  2. クロストレーニングを入れています(トレールランニングと今後はスイミング)
  3. ボディーウェイトでのストレンクストレーニング
この3つを意識して週5−6でトレーニングを来月中旬までは進めます。
オフシーズン中に一番大切なのは全く体を動かさないことではなく普段とは違うアクティビティーを取り入れることです。これを海外ではmixing it upと言われています。
葉山のトレールでランニング
レーシング、アウトリガーカヌー、サーフスキー、SUPとパドルスポーツ全で共通しますが一年中漕いでいるだけだと一定のスピード以上は速くなりません。もちろん年中同じように練習していればある一定の速さにはなれますがその上を行くことは難しいです。もちろん量も必要ですが海外でよく言われるフレーズが "It's not about how much you train. Its about how SMART you train"。 もちろん毎日漕げばカヌーや板にも慣れキャッチの感覚なども身に付きます。ある程度速くはなります。ただ次のステップとしてはスマートにスケジュールをたてメニューを組むことが重要です。

そこでオフシーズントレーニングはかなり重要になります。オフシーズントレーニングをする理由は:
  1. シーズンインになった時にハードな練習量に耐えれる為の体作り
  2. 普段あまり刺激しない体の部位を刺激する(僕の場合足)
  3. 心肺機能向上
一つ間違えがちなのはオフシーズントレーニング=軽めのトレーニングということです。もちろん漕ぐ時は60%以上では漕ぎませんが陸でのトレーニングはかなり追い込みます。プロのサッカー選手がシーズン前のプレシーズントレーニングではボールを使わないトレーニング中心でフィットネスを上げるのと同じです。

ここで僕が様々なスポーツ選手の話を参考にして取り入れていることを紹介します。

1)漕ぐ時は基本60%以上では漕ぎません。もちろんレースにも出ません。理由としてはシーズンが始まると嫌になるほど漕ぐことになるからです。今の時期はカヌー・板を進めるグライド感をとにかく身につけます。60%で漕ぎ体に全く負担を掛けず水の上を滑っているような感覚を身につけることを意識ています。他には基礎的なキャッチだったり自分の動作分析をします。このような基礎的なことをする理由はシーズンインになり練習メニューをこなし始めたらフォームを改善している余裕がないからです。それまでに上記のことが無意識に出来る状態を作り上げるのが理想です。

2)  ランニング・スイミング
今年のオフシーズンは多めにランニングとスイミングを取り入れます。運良く葉山には素晴らしいトレールがあるので軽めに40分ー1時間を目安として走ります。上下が多い分60%で走っていても自然に心拍数の変化をつけることができます。そしてカヌーやSUPでは足腰がかなり需要なのでランニングは為になります。走れない体は漕げないと言う人もいます。心肺機能向上にも繋がります。

3)ストレンクストレーニング
基本ジムには行きません。ウェイトではなく自分の体重とメディシンボールなどを使ったトレーニングを取り入れます。一番大きな理由としてはウェイトをすることによって体を痛める可能性が高いからです。そしてウェイトだと集中的に部位をトレーニングしますが漕ぐ時は体全体を連動させて動かすのでFull Body Movementのトレーニングを取り入れています。メディシンボールを使ったFull Body Movementのサーキットトレーニングをメインでしています。





後はオフシーズン中はいろんな道具を使ってみたりシーズンインになった時に万全な体制で取り組めるように準備します。

もちろん人それぞれトレーニング方法は違いこれが絶対正しいということではないのですがもしどうトレーニングしていいか悩んでいる人がいたら是非参考にしてください。

Paddle with Aloha,
Kenny