Saturday, November 29, 2014

三日連続



ここ最近はカヌーばかり漕いでいます。
その理由は水の感覚、走らせる感覚を身体に身につける為です。

カヌーの方が速いため、キャッチで海の上を走らせる感覚や無駄が無い漕ぎを身につけやすいんです。この感覚をこの時期に高めることによって、SUPにもトランスファーし、同じ感覚で漕げればなと思います。

そして荒れていないときはの時はV1(ラダーがついていないカヌー)を漕ぐようにしています。OC-1はラダーがついていて方向などを足で操作しますがV1は全てパドルワークでコントロールします。

OC1やSUPだとフィンやラダーが付いているため、海の動きやリズムを感じるのが難しいんです。V1だとなにも付いていない分、感じることが出来るため、海を知るという意味では凄く為になります。

そして今日は風が吹き大荒れだったのでOC1でダウンウィンド。


Downwind 11/29/14 from Kenny Kaneko on Vimeo.

SUPでのダウンウィンドだとスピードも出にくくウネリを繋ぐ感覚を掴むのが難しいのですがOC1はスピードが出るのでウネリを繋ぐ感覚をつけるにはおすすめです。ただ荒れている時漕ぐには技術や知識も必要なので気をつけてください。

明日は一日晴れ。朝から夕方までKokua SUPのパドルクリニックです。パドル日和になりますように!

Paddle with Aloha,
Kenny

Thursday, November 27, 2014

久々のV1



今年のオフシーズンは体幹トレーニングに加えて姿勢の改善や重心の位置を変えたりかなり基礎的なことをやっています。




これが凄く難しいのですが板の上に乗ったりカヌーを漕ぐと分かります。



午前中にレッスンを終えその後は打ち合わせ。この時期はフォームチェックには最適に時期。海も綺麗なので皆さんにも是非おすすめです。http://www.kokuasup.com

夕方V1を1時間ちょっと漕ぎました。海面もスムーズでカヌーが滑る感覚。やっぱりこの走る感覚最高ですね。

Goproで夕日を撮影しようと思ったのですが。電池切れ。よくやっちゃうパターンです。

明日の練習も楽しみです。

Paddle with Aloha,
Kenny

Wednesday, November 26, 2014

ランチミーティング



今日はサポートして頂いてるパタゴニアの日本支社でミーティング。

今シーズンの報告や来期についての話を沢山しました。
世間一般のミーティングと言っても通常のミーティングとは違いつけ麺をガッツリ食べながらのランチミーティング。


僕も学生の頃から6年間パタゴニアで働いていた時は気づきませんでしたがこのような社風、やっぱり独特だと思います。ただ個人的にはこういうミーティングのスタイルは凄く好きです。気を使わず話せる環境の中でのミーティングなので。

その後はパタゴニア鎌倉ストアに行きました。親友のせいやや元同僚のスタッフとも久しぶりに話すことができました。帰り際には一着気になっていたオーガニックコットン製で内側にポリエステルの綿が入っている製品を頂きました。
Diamond Quilt Snap T

この製品は化繊の物と比べ素肌に着ても肌が感想しないのでこの時期着やすいですね。

そして今日からオフシーズントレーニングをスタートしました。

昨日教えて頂いた動作を身体に染み付ける為のトレーニング。そしてそれを意識したランニング。地味に効きましたが心地いい感じです。明日はこれを心がけて漕ぎます。

久しぶりにSUPでは無くカヌーを漕ごうと思います!

Paddle with Aloha,
Kenny

Tuesday, November 25, 2014

日本人らしさ



今日は早朝の便で長崎から戻りある人を訪ねて経堂へ。

去年の今頃痛めた肩と腰。今シーズンは痛みが出たり引いたりで100%のコンディションで漕げることがなかったです。

様々な整骨院や整体に行きましたがいつもその場しのぎ。

来シーズンの目標とスケジュールを立てているとこの問題を含めて身体のケア、そしてより高いバフォーマンスを引き出せる為に改善が必要だと感じました。

僕は本当に人との出会いに恵まれています。今回の周りの仲間と繋がっている先生のところへ。

色々と見ていただき身体の痛みの原因だけでなく自分の身体の改善しなくてはいけない部分。強化しなくてはいけないことを指摘してくれました。

そして他にも人間の自然治癒力、日本人の身体、歴史、強みや考え方について沢山のことを教えてもらいました。

来シーズン、そして将来世界の頂点までの道が少し見えました。

海洋民族の日本人と国技を表現するパドリングを目指します。

今後が本当に楽しみです。

Paddle with Aloha,
Kenny

Monday, November 24, 2014

Nagasaki




2日間のショートトリップでしたが長崎で楽しい時間を過ごせました。祖母や親戚との時間は最高です。


一週間の完全オフを終え、今週からオフシーズントレーニング開始です!

しかし長崎は食べ物美味しいし色々と楽しめます。

川や海に囲まれているので漕ぐにも最高かも。

Paddle With Aloha,
Kenny

Friday, November 21, 2014

Kialoa Paddles



今年の9月からElele (ハワイ語でアンバサダー)として活動させて頂いているKIALOA. デザイナーのDaveとは前から知り合いだったがアウトリガーカヌーのモロカイ世界大会での成績やSUPの活動が認められ正式に契約をすることになりました。

そのKialoaのブログで今回の全日本大会のレポートがUSサイトのブログにアップされています。(記事はこちらから)

Kialoaを知っている人は日本のSUPシーンでは少なく知らない人も多いと思います。Gerry Lopezがアンバサダーだから知っているという人がほとんどだと思います。そんなKIALOAはアウトリガーカヌー界では業界で一番多くのパドルをデザインし生産しているメジャーブランドです。

パドルのデザイナーのディブ・チャンはハワイのラニカイ育ち。子供の頃からLanikai Canoe Clubで漕いでいたチャイニーズ・アメリカンです。彼がパドルをガレージで作り始めたのは80年代。自分やパドル仲間の為にガレージで作り始めました。
20年以上Kialoaのパドルを愛用しているLanikai Canoe Club. 今年のMolokai Hoeでもハワイチームトップでフィニッシュ

調子がいいということで沢山の人たちにパドルを頼まれ始めKialoa Paddlesを設立。そのKialoaのパドルを使うLanikai Canoe Clubが90年代後半、2000年代前半にMolokai Hoeで連続優勝し、そのパドルのクオリティーの高さを証明。始め大量なオーダーにハワイでは対応出来ないためBend, Oregon州に会社と共にDaveと奥さんのMegは移住。そのKialoaのアウトリガーカヌーパドルは世界で一番売れているパドル。モロカイ海峡を渡るほとんどのクルーのステア(舵取り)パドルはKialoaのFoti Bladeでありアウトリガーを漕いでいて使ったことが無い人はいないと言っても大げさじゃないぐらいだと思います。




Support the Los Angeles Racing Dragons from Delwin Leung on Vimeo.
そしてOregonに移住してからパドルのラインアップも拡大。パシフィック・ノースウェスト(アメリカ北西部)などで盛んなDragon Boatのパドルも作り始める。今ではアメリカ代表のドラゴンボートチームのパドルも作っている。

SUPのパドルを作り始めたのはDaveの友人のGerry LopezにSUP用のパドルを作ってくれと頼まれたからだとDaveは言っていました。既にアウトリガーやドラゴンボートの開発や生産に追われていたためDaveはSUPのパドルはサーフィン用の物をメインで開発していました。アンバサダーにはスタンドアップの発展から関わってきたGerry Lopez, Mel Pu'uやAaron Napoleonなどがいます。

ただ2−3年前に工場とスタッフの人数を拡大し、SUPのレースパドルを作る余裕ができたということで2013年に初めてのSUPレースパドルHULUを開発。このパドルは人気を集めたがブレードのサイズが大きい(100sq/in)ということで2014年にHulu Small (87inch)をラインアップに追加。
左が100. 右が87

このブレードは僕も使っているがかなり今まで使っていたパドルに比べて水を掴む感覚やパドルが「生きている」感覚があります。SUPのレースは比較的短い距離を競いあうがアウトリガーカヌーの競技は数時間に渡って漕ぎ続けることがほとんどです。そんな中一番パドルで大切なのは"liveliness of the paddle"(パドルが生きているかのように感じること)パドル自体漕ぎやすくリズムも取りやすいです。
*僕が使っているやつはプロトタイプ(試作品)です。



他にもGerry Lopezの影響か環境に配慮したパドルなどの展開もあります。Insanityというパドルはカーボンでは無くPolypropyleneという素材を使っています。Polypropyleneはカーボンよりも耐久性があり価格も半額ぐらいです。そしてInsanityのブレードの半分の原料はリサイクルされたオムツです。

他にもKialoaの調整可能パドルは軽量で水も全く入りません。僕もこのLever Lockシステムで今年の8月のShonan Chigasaki Proに参戦しました。

今後Kialoaはアウトリガーカヌーやドラゴンボートのパドルを開発しつつ、2015からはレーシング用のパドルを本格的に展開します。皆さんも是非機会があれば試してみて下さい。

Paddle with Aloha,
Kenny




Thursday, November 20, 2014

オフシーズン



今日は寒かったですねー!

この時期になってもKokua SUPのパドルクリニックを受けに来てくれる人たちが沢山います。それだけパドリングは楽しく寒くても取り組みたいと思える競技だということですかね?Kokua SUPの12月スケジュールもアップしましたので皆さんご確認下さい。

今週は年に一度の完全オフ。全くパドルを握らず(レッスン意外)陸でのトレーニングもしない一日です!

なので今週は普段オフじゃないとできないことをする週なのです。

ということで生田緑地に行ってきました。






普段は毎日葉山で活動しています。オフだからと行って都内で遊んだり飲みに行ったりするのはあまり興味が無いため、オフはこうやって過ごすことが多いです。

12月14日はTeam Kokua クリスマスリレーレース!皆さんの参加をお待ちしています。
詳細はこちらから

Paddle with Aloha,
Kenny

Tuesday, November 18, 2014

ISA World Championships in Mexico



一昨日のレースを終え、風邪をひいてしまいました。1月からOC-1モロカイの練習を始め一昨日の全日本まで長い11ヶ月だったので気を抜いたら一気に疲れがきた感じです。


5月に開催されるISA SUP世界大会。各国の代表選手達が戦う、今最もオリンピックに近いと言われている団体が主催するレースです。

各国で開催される全国大会での上位2位に出場権が与えられます。

去年までは各国のトップ選手が参加していなかったり、ハワイチームが出場していませんでした。ただ昨日早速SUPRACER.comのクリスから連絡があり来年からはハワイチームの参戦、そしてSUP業界が全面バックアップする為出場した方がいいと連絡がありました。

去年は開催地がニカラグアだった為、一位だったTomoさんと行くのを見送りましたが今年は行きやすいメキシコ。旅費もニカラグアほどかかりませんし板はカリフォルニアから手配して頂けると思います。

そして世界各国のトップレーサー達も参戦し国の代表として出場できる唯一の大会なので出場したいと思います!


(この動画は去年Punta Sayulitasで開催されたレースの様子)

Paddle with Aloha,
Kenny

Monday, November 17, 2014

第3回SUP全日本選手権 



シーズン最後のレース、第3回SUP全日本選手権で優勝することができました。



今まで応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます。

レースの報告をする前に。

昨シーズンは一度も表彰代に立てず全日本でも2位という悔しい結果で終わりました。そこで2014に向けて作った目標が2つありました。一つは他の日本人には負けないこと。そしてもう一つは全日本選手権で優勝することでした。

今年参戦してきたレースでは1戦意外全て優勝、または日本人最高位をマークすることができました。唯一湘南茅ケ崎プロの初日のスプリントレースで沖縄の吉田竜平選手に完敗。

2014はレースだけでなく全国各地のパドラー達と出会った大切の一年となりました。気づいたら凄く恵まれたことに子供から大人まで僕のことを応援してくれる人が沢山増えていました。アウトリガーカヌーを漕ぎ始めたときから感じていましたが結果やレースよりもこの「パドルで繋がる」出会いがパドリングの一番の魅力だと今年改めて感じました。

前置きが長くなりましたが。

昨日が待ちに待った全日本選手権でした。

今回は三浦海岸でレースが開催されました。北は北海道。南は石垣島と全国各地から160人のパドラー達が集結しました。朝会場に行くと今年出会った沢山の人々と再会することが出来ました。

コンディションは北東の風が5-8メートル。海面も多少荒れコースはアップ、サイド、ダウンウィンド、沢山のターンなど面白いコース設定でした。コースの発表が当日になりターンが少し多いなと思いましたが全員の選手が同じ条件だったのでとにかくレースに集中しました。
photo:sonoko

予定通りレーススタート。今回のコンディションで10kmということは1時間10分−1時間15分のロングレースになると感じましたがスタートし最初のブイまではスピードを上げてパドリング。そこからセカンドブイまではトモ君のペースが速かったのでそれについていく感じになりました。セカンドブイをターンしたらそこからは真後ろのダウンウィンド。トモくんと荒木さんはかなりのペースで漕ぎウネリに乗せていい感じで漕いでいました。二人のペースで漕いだら2週目のダウンウィンドの時に加速出来なくなりウネリに乗れなくなると思ったので1周目は体力を温存し、身体の力を抜きながらうねりを上手く使いました。
photo: jimbo

次のブイをターンしたらそこからは右斜め後ろからのダウンウィンド。1週目はここが非常に難しかったです。ウネリに乗せてしまうとスピードは出るけどインサイドのブイまでの直線から外れてしまう。なのでうねりに乗せたら右に進み、プルアウトしなきゃいけない感じでした。これが難しく途中で落水。トップ二人は引き続き上げたペースで漕ぎ続けていました。
photo:jimbo

そして2週目に入るブイの時の差は一位の荒木さんと差は約50から100メートル。アプウィンドでこの差を縮めるのはスピードが出ない為難しいので2週目のダウンウィンドに賭け、とにかくこれ以上差が開かないように温存。我慢の時間帯が多く体力的以上に精神的に辛い時間が続きました。

ただこの辛い時間を乗り越えれた理由は浜からの応援、そしてすれ違う沢山のパドラーたちが「ケニー頑張れ」「ケニー絶対に負けるな」「諦めるな」と声をかけてくれました。一番こころに響いた言葉が「ダイブ君に優勝する姿を見せてあげて」という言葉です。

ダイブとは8ヶ月前に青島の大会で初めて会いました。本当に明るく将来はパドラーになりたいという小学生です。彼と母はいつも僕のレースの為に遠い広島から駆けつけてくれています。彼は毎日一生懸命頑張っています。そんな彼に「諦めない」姿勢を見せたかった。

漕いでいる皆さんは分かると思いますがレース終盤は何があるかわかりません。落水したり疲労によりターンの質が落ちたら体力も奪われ50メートル−100メートルの差は埋めることも可能です。

この沢山の声援を力に変え、とにかくダウンウィンドまでは上げすぎず我慢。そしてアップウィンド最後のブイをターンしたら直線のダウンウィンドでスパートをけけました。なぜレース後半のダウンウィンドで上げることに賭けていたかというとダウンウィンドは疲労が溜まり疲れてしまうとうねりに上手く乗れなくなります。そんな中、自分がフレッシュでうねりに乗れば一本のウネリで10メートル縮めることも可能です。これはアウトリガーカヌーのMolokai to Oahuでも同じです。ウネリに乗っている時は頑張って漕いでいるときよりも速いからです。

1週目と比べ風も少し落ち着きうねりもまとまっていたので凄く乗りやすかったです。温存してたのでうねりに合わせ加速し次から次へとうねりを繋げることができました。そして沖最後のブイを荒木さんが僕がターンする20秒程前でターン。

この沖のブイから岸のブイまでのダウンウィンドで荒木さんは斜め右後ろからのうねりに乗り続け岸のブイを大きく左に外したコース取りに。1週目の時にうねりに乗り続けたらブイを過ぎてしまうと確認していたので沖のブイをターンしたら僕は真っ先に内側のブイの大きく右側を目指しました。このコース取りが上手く行きインサイドブイに最初に入ることができました。ここでのコース選択が大きく勝敗を決めたと思います。

photo: jimbo
photo: jimbo

ここから残す3ターンだと思いとりあえずターンに最初に入ることを意識。足に板が絡まりましたがこれもレースではあり得ること。荒木さんもさすがで上手く後ろについてきました。

photo: jimbo
そして最後から2番目のターンで今年海外選手になんどもやられた素早いターンからの加速でダッシュを入れました。ここで少し差が開き最後は応援してくれる皆が待ってくれているゴールへ板を持って走っていました。
photo: sonoko
最後まで追い込めるレース展開にしてくれた荒木さんに感謝。そしていつもモチベーションを上げてくれるトモ君初め今回レースに出場していた全てのパドラーにRespect&感謝です。

レースは他のスポーツとも違い人と自分自身の実力(努力、経験、判断力)が結果に現れます。サーフィンのように採点も無くスタートからゴールまで誰が一番速く到着するかを競い合うスポーツなので僕はシンプルで好きです。順位関係なく漕ぎ終わった後は感じたことの無い達成感があります。誰でも出来るので沢山の人たちにSUPレースに参加してもらえればなと思います。
photo: jimbo

今回会場、海の上、ネット上から応援してくれた全ての方に感謝の気持ちを伝えたいと思います。レース後、沢山のメッセージを頂きました。一つ一つ返すことはできませんが本当にありがとうございます。


応援してくれた沢山の子供達に「諦めない姿勢」が少しでも伝わっていればなと思います。そしてダイブに優勝する姿を見せてあげることができて本当に良かったです。

本当に僕が頑張れるのは自分の力では無く皆さんが支えてくれているからです。本当にありがとうございました。
Sonoko

Oceanの皆

そして今後も応援よろしくお願いします。

Paddle with Aloha,
Kenny



Friday, November 7, 2014

SIC X12 Pro Lite



昨日New Boardが届きました。

2015カタログはこちらから
SICの板はハワイでは9割Bulletといえるほど昔から人気でした。2014から販売されているSIC X12 Proは様々なコンディションの中、世界中で優勝を飾っています。実際僕もSUPのレースで初めて優勝したのはSICのX12Proに乗り換えたデビュー戦でした。少し値段は他メーカーよりも高いですがX Seriesの板は「SUP界のFerrari」だとSUP業界であだ名がついています。プレミアムでスピードも最速ということですね。SICのラインアップは分かりやすく、ダウンウィンドはBullet. その他(フラットウォーター、チョッピー・コンディション、サーフレース)などはX Seriesと何本も持ち運ぶ必要がありません。

X Seriesは世界各国で大人気な為、2015のSICレースボードはモデル変更がありません。多くのチームライダーやエリートパドラー達は幅26のX12Proを選び、一般の方は幅28のX12を選ぶでしょう。



今回唯一New Modelのレースボードとして登場したのが昨日届いた「X12 Pro Lite」です。長さは12'6。幅は細めの24.625インチです。

僕は今まで細い板を乗ることには反対です。個人的に26インチ幅の板の方が足幅も広く立てて一漕ぎ一漕ぎガッツリ漕げると思います。なので最初にはっきり言いますがこの板は一般の方にはあまりおすすめ出来ません。8月にプロトタイプに乗り、デザイナーのマークと話した時、彼はこう言いました。「この板は軽い人や子供、女性の為に作った板だ。普通の人にはあまりすすめない方がいい。バランスをとることだけで精一杯になりXシリーズの板の性能に気づくことができないからだ」



X12 Proと比べると分かるけどノーズはかなり細めです。その分少し厚みがあります。


レールはX12 Proと比べても少しラウンドでバランスを崩した時に踏ん張れるようになっています。

デッキのコンケーブは少し深めレールぎりぎりの場所まで広がっています。
ノーズは水を切るよう形状。ボリュームもしっかりあります。

少しバランスが取りにくいかなと思いましたがせっかくなので今日はX12 Pro Liteで漕いでみました。コンディションは横風が4−5メートル吹いていて台風のうねりの残りが少しある海でした。

率直な意見は今日みたいなコンディションだったら恐らくX12Proでは無くX12Pro Liteに乗るなと思いました。インターバル練習でGPSを使いましたがダッシュの時に平均速度が時速1kmぐらい速く7−8割の時の平均速度が0.5kmぐらい速かったです。

幅が狭いので漕ぎにくいと思いましたがデッキコンケーブが深い為、意外とバランスも取りやすくあまり考えず漕げました。バランスを崩した時はラウンドのレールに寄っかかるように足が踏ん張れたので一度も落水することは無かったです。

テールロッカーとノーズロッカーが少ないため、X12Proの方がターンはスムーズ。

僕がこのように乗れたのは恐らくバランス感覚がいいからだと思います。(バランスボールの上に立ってスクワットができるぐらい)風波だと大丈夫ですが波高があるうねりの中だとバランスを崩しバランスを取るのことに必死になってしまいそうです。アップウィンド、ダウンウィンドのコンディションでもX12Proを選ぶでしょう。

ただこの板は軽い人、女性、子供には最高の板だと思います。

細い板は魅力的ですが板を選ぶときは:
  1. レース終盤疲れている時に板に立てるか
  2. 海が荒れても立てるか
  3. 落ちるのを気にしないで漕げるか
この三つが凄く大切です。細い板は5分漕ぐだけなら速いかもしれないけど実際疲労がたまった時に漕ぐのはかなり大変です。そしてレース中何度も落ちたり落ちることを恐れていたら安定していて遅い板に乗った方が速いです。

X12Pro Lite=「Pro」プロ並みのバランス力。「Lite」軽量な人。
こんな人にはかなりおすすめな板です。

First Impressionでした。

Paddle with Aloha、
Kenny