Sunday, January 26, 2014

ダウンウィンド合宿 in 弓ケ浜



ここ3日間は春の風が吹き気温も暖かくなりましたね。
僕たちはOcean Outrigger Canoe Clubのオハナと毎月恒例の南伊豆弓ケ浜合宿に行ってきました!

数日前から天気図と天気予報を見て3日間ともいいダウンウィンドができそうだったのでかなりエキサイトしていました。

ただ目的はただ南伊豆にお邪魔して自分の練習としてダウンウィンドをすることだけでなくOcean Outrigger Canoe Clubのオハナで南伊豆に住んでいる"Uncle COG"やGOさん、そしていつもお世話になっている南伊豆の皆さんと交流することでした。今後南伊豆ではクラブとしても沢山交流していく予定。いつも僕たちオハナを受け入れてくれる南伊豆の皆さんに感謝。

サーフィンで自分が普段入らない場所に波がいいからという理由で入り波を独占するのがだめなのと同じでパドリングでも地元の人たちと交流を持つことが大切なんだなと通い始めてから感じます。

ダウンウィンド合宿は初日にone wayを1本、二日目に2本、3日目の1本と合計40km以上最高のコンディションの中することができました。SUPスポンサーのSICのBullet17というダウンウィンドボードを試すこともできかなりいい練習になりました。OC-1でのダウンウィンドも南西からの大きなうねりが入っていた為Molokai Soloに向けていい練習になりました。今回も色々とガイドしてくれたUncle COGに感謝です。
最速ダウンウィンドボードSIC Bullet 17

南伊豆の海で漕ぐとパドラーとしての経験値が凄く上がります。コンディションが合うとハワイ並みのコンディションが迎えてくれます。ただハワイと違うのは他にやっている人がいない。なので恐怖感はハワイで似たコンディションで漕ぐよりも倍以上です。ただこの恐怖感、緊張感、そして海への感謝の気持ちを持ち漕ぐことが凄く大切なんだなとつくづく思います。

2月もタイミングを見て通い3月にはTeam Kokuaの練習会をOC-1のパドラー向けに開こうと思うので是非Team KokuaのFacebook Pageをこまめにチェックしてください。

最後に今回二日目にGoPro Hero 3+で撮影した動画です。今回初めてSUPでダウンウィンドしたのでラダーの使い方や長い板のコントロールに慣れるのに時間がかかりましたが慣れればOC-1に似ていました。うねりのつなぎ方はOC-1で慣れているのでSUPにもっと慣れればもう少しいい感じでいけると思います。OC-1と違い立っているのでサーフィンに近くスピード感が最高でした!


Nanzaki Run from Kenny Kaneko on Vimeo.



皆さんのおかげで5月のMolokai Soloに向けたトレーニングの第1週を最高の環境で終えることが出来ました!一緒に漕いでくれたMikey, Hide, Duke。そしてCOGとGOさん。いつも良くしてくれる民宿「木屋」さん。MAHALO!

Kenny

Sunday, January 19, 2014

沢山の人と漕ぎ,共有することの大切さ



今週末はオフ最後の週末。
オフといってもトレーニングはほぼ毎日しています。そして21日からは4度目のMolokai世界大会に向けて18週間のトレーニングを始めます。

最近ブログでも書いていますが、明日からの18週間の日々の練習メニューは全て決まっています。同じメニューをする日は無く毎日変化をつけて5月25日の大会にピークを持っていきます。今年はレースが1ヶ月遅い時期になったので寒い中漕ぐ期間が少なくなり楽になります。

今年でアウトリガーカヌーを漕ぎ始めて6年目になりますが僕は沢山の人と漕ぐのが大好きです。ハワイ、カリフォルニア、カナダ、オーストラリア、シンガポール、香港、フランスなどカヌーを始めてから素晴らしい出会いに恵まれています。これも他のスポーツと比べアウトリガーカヌーの良さだと思います。世界のパドリング・コミュニティーが閉鎖的でなく沢山の仲間が世界中にできます。そしてその仲間と一緒に漕ぐこともできます。

国内でクラブの壁を気にせず沢山の人と漕ぐことを願い5年前にTeam Kokuaを立ち上げました。まだあまり盛んでなかったOC-1を通して沢山のパドラー達がコミュニケーションを取れるようになればと思っていたからです。

今年からTeam Kokuaで「Team Kokua OC-1 Sessions」という新しい取り組みを始めました。「Team Kokua OC-1 Sessions」は僕が今まで海外のパドラーから学んできたことを国内のカヌークラブで漕いでいるパドラー達に伝えたいと思いクラブ同士の交流を今以上に増やしたいと思い始めました。Chigasaki, Shonan, Kamakura, Ohana Hoe, Yokosukaと沢山のアウトリガーカヌークラブが神奈川にありますが交流が少ないのが現状です。これは国内のアウトリガーカヌーのレベルを上げる上で変えていかなきゃいけないと思いました。海外の情報を知っている人が各クラブで少ない中、できるだけ多くの人達に自分が知っていることをSHAREしたい 。そしてレースでは無くこのように気軽に参加できる練習会を開くことによって各クラブのパドラーの意識が高まりレベルも上がるはずだと思いました。


今週末は2回目のTeam Kokua OC-1 Sessionsを開催しました。シンガポールでパドリングしている僕の知り合いのKei。そしてCOCCからも参加してくれて12人で練習会を開きました。皆さんの参加に感謝です。
 
寒い10メートル以上吹いた北風の中アップ・ダウンウィンドの20km
今日のコンディションは北風が10メートル以上吹き寒く一人だったら間違い無く漕ぐのを一瞬で辞めていたコンディションでした。ただこのように他のクラブの人と漕いだり大人数で漕ぐことによりいくら荒れ寒くても最初に決めた2時間という長い時間を漕ぎきろうと思えます。そのお陰でいい練習が出来る以上に参加したパドラー一人一人の経験値が上がることが一番大切だと思います。

そしてOC-6シーズンがオフの間Kokua Sessionsで得たことを各クラブに持って帰って参加出来なかったパドラー達に伝えて頂ければなと思います。今後も開催していきますので参加したいかたはこちらのリンクをコマメにチェックしてください。

話は変わりますが今週土曜日はKeiも着ていたのでSUPを10km漕ぎました。去年は中々SUPの姿勢や感覚に慣れることができませんでしたがこのオフシーズン中にフォームをメインで意識してきたのでかなりいい感じで走るようになっていました。とりあえず21日からはSUPは週2だけに限られますがOC-1の為のいい練習にもなるので夏のレースに向けて漕ぎ続けたいと思います!


今後も沢山のパドラー達と漕げるのを楽しみにしています!
 
Ohana
Paddle with Aloha,

Kenny

Thursday, January 16, 2014

インターバルをやり続けても速くならない理由。



前回の投稿について「この時期にインターバルなどのトレーニングをやっても速くならない根拠は?」という質問をもらいました。

自分がわかる範囲で説明します。
オリンピックのスプリンターもトライアスロンの選手も一つのレースに向けて凄く細かく練習スケジュールをたてています。オリンピックの選手は4年計画。毎年10月にハワイで開催されるIronman Konaのためにトレーニングするトライアスリートは1年を通してそのレースの為にトレーニングします。

これは世界のトップのサーフスキー、アウトリガー、SUPの選手全員が同じです。この計画的トレーニングをピリオダイゼーションといいます。練習の種類を時期により上手くわけ一番大切なレースで結果を残すためのプロセスです。

僕の場合は5月のモロカイ、7月のモロカイの為に持久力(有酸素)そしてトップスピード(無酸素)を最大にすることです。 

持久力とテクニック(有酸素)は数週間やったからってそう簡単につくものではありません。経験や年数をかけ積み上げていくものです。短くても4-5ヶ月はかかります。そして少しの間漕がなくて積み上げてきた持久力はそう簡単に失いません。

 逆にトップスピード(無酸素)のスピードを最大にするためにはテクニックと体のベース(筋力)ができていてトレーニングメニューもしっかりしていれば6-8週間で急激に上げることができます。その反面、スピードワーク(インターバル)は6-8週間以上集中的にやるとスピードがそれ以上上がらなくなることがあります。そしてそのまま同じようにスピードワークを数か月続けるとトップスピードが落ち始めます。持久力とテクニック(有酸素)とは違い6-8週間後にパドルしなくなると一気に落ちます。

僕の場合、数週間漕がなくても持久力、テクニックはまったく落ちていないと感じますがMolokai Soloを終え、一週間のオフを明けスプリントしようとすると艇速が大体時速2kmほど落ちてしまいます。

なのでメニューを組む時はレースの

  • オフシーズンを通しレースの18週間前から少しづつスピードワークを増やしていく。
  • レース8週間前からスピードワークの量を増やし60%も引き続き量を増やす。
  • レース3週間前からスピードワークは続けるが間の休憩時間を倍にして60%を減らす
  • レースの週は60%をほとんどやらず軽くスピードワークだけ続ける。

という感じで組んでいます。もちろんレースまで毎週、そして毎日メニューに変化をかけてレースにピークを合わせれるようにしています。このメニューは全て海外の名コーチに任せています。

もっと深く説明して欲しい場合はいくらでもできるのでまたコメントや連絡ください!

Wednesday, January 15, 2014

トレーニング・メニュー:目標を決めよう



最近どうしたら速くなるの?練習では何をしているの?とアウトリガーカヌーやSUPを漕いでいる人たちに良く聞かれるようになりました。なので僕が今まで漕いできた上で得たTrainingの知識を少しずつブログでシェアできたらなと思います。
2014年OC-1モロカイ世界大会に向けてのスケジュールの一部です。
自分は年間通してロングも漕ぎますしインターバルもやります。毎日漕いでいればある程度速くはなります。それは体力、筋力や経験がつくからです。

ただ60%で長い距離だけを漕いでいる人は体力はつきますがある程度までのスピードが付くとそれ以上伸びるのは難しくなります。

逆にインターバルだけしている人はスピードはある程度付きますが速くはなれません。

重要なのは時期に応じてこの練習のバランスをとることです。

なので練習メニューをしっかり組まないと総合的に速くなることは難しいと思います。
一年を通してステージが3つあると思えます。例えば国内のSUPレースシーズンにピークを合わせたい人たちはこんな感じになると思います。

  • 2月-4月  プレシーズン・ベースワーク 
  • 5月-10月    コンペティションx2 
  • 11月−1月 オフシーズン・ベースワーク
このような感じで自分のスケジュールを決めるのが一番シンプルだと思います。ただ5月から10月の6ヶ月間ピークの状態を維持するのは難しく不可能に近いです。なので自分がどのレースでピークパフォーマンスを持っていきたいのかを決める必要があります。

プレシーズンの今、2014年に照準を合わせたいレースを決めましょう。

僕の今年の場合は:
  • OC-1 Molokai世界大会:5月25日
  • SUP Molokai 2 Oahu:        7月27日
こうなるとトレーニングの年間スケジュールとしては:
  • 11月−1月オフシーズンのベーストレーニング
  • 1月−5月 コンペティション
  • 5月25日を終えたら2週間オフ
  • 6月−7月25日 この場合は1月のOC-1からベースを作っているのでペーストレーニングはスキップしすぐコンペティションに
  • 7月25日を終えたら2週間オフ
  • 11月までのその他のレースに出場
  • 11月−1月はまたオフシーズンのベーストレーニング
そしてその時期に何をやればいいのかという質問に答えると:
  • ベーストレーニング中、練習の9割は60%。インターバル練習は1割 (クロストレーニングも大切な時期です。以前のブログを参考にしてください
  • コンペティション・サイクル中は7割70%以下パドリング。インターバルは3割
去年使っていたメニューです。青の時期がベースワーク。グリーンがコンペティションです。バーグラフの色合いは%の割合です。このように時期によってかわります。
このメニューを見てもベースワーク中に100%でのパドリングはほとんどやりません。

1月の寒いプレシーズンの時期にインターバルをやったり頑張りすぎているとその時は一時的に速くなりますが本当に大切なレースの時には結果は残せません。以前ブログでも紹介したJanuary Championになってしまいます。

そしてなによりもワンシーズン通してトレーニングする上で体のケアが大切です。睡眠、ストレッチ、マッサージは毎日のトレーニングを効果的に行う為に凄く大切になります。ただプロアスリートのように毎日マッサージに通うことは不可能なので練習がハードになるこれからの時期は2XUのコンプレッションウェアは欠かせません。



練習終了後に上下両方とも着用することにしています。着て生活し寝る時も着ています。不思議に着ていると疲れが着ていない時も取れますので皆さんも是非試してみてください。

今後コメントや質問に応じてトレーニング・メニューについての投稿を増やそうと思うので知りたい人はどんどん質問をください!

Kenny

Thursday, January 9, 2014

2014: Finding my roots



あけましておめでとうございます。

年末年始は長崎へ行ってきました!
僕の父親が生まれ育ち今でも祖母や親戚が沢山いる長崎。僕も5年ぶりの里帰り?になりました。

今まで子供の頃に何度か行ったことがありましたが大人になって行くのは初めて。今まで行った時は自分がどこに行ったかも覚えてなかったので今回は凄くいい機会になりました。自分にとってもRootsを辿るような感じで全てが興味深く新鮮でした。

大晦日は81歳になったにも関わらず元気溢れている祖母とおせちを食べ新年を迎える前に諏訪神社へ。そして他にも親が結婚式を上げた大浦天主堂、グラバー邸、原爆資料館、平和公園、稲瀬山からの夜景と沢山見て回りました。運良く知り合いと一緒に初漕ぎを野母崎の美しい海ですることもできました。そして沢山美味しいご飯も食べました。

完璧に観光でしたが今まで自分のルーツを知らなかったので長崎で新年を迎えることができてなんでか分からないけど最高でした。山が多く自然豊な土地でした。水路も多く海や島にも囲まれていました。










東京に戻ってからは長いオフからあけて練習を始めました。練習を始めたと言っても60%でSUP, OC-1と交互にパドリングしているだけです。今月21日からは5月のMolokai Soloに向けて本格的に練習を始めるのでそれまでは軽くやります。

そして今週日曜日からTeamKokuaでOC-1の練習会を開きます。詳細はTeamKokua Facebookページ(http://www.facebook.com/teamkokua)にアップしましたので是非チェックしてください。

では今年も色々とチャレンジし海と調和していければと思うので皆さん今年も応援よろしくお願いします!

Kenny Kaneko