Sunday, November 18, 2012

相模湾横断 (真鶴→葉山 43.35km)



今週からトレーニングを始めかなり充実した毎日を過ごすことができています。

練習、仕事、練習とスケジュール的にはパツパツに感じますが毎シーズン最初の一週間、二週間は体が慣れるまで時間がかかりますがここで自分に甘くならないことがすごく重要だと思います。

そして今週の水曜日に風が上がったので真鶴から葉山までダウンウィンドトレーニングをすることになりました。
当日のデータです

いろいろとあり感じたことも多かったのでレポートを書きます。長くなりますが今後荒れた海で漕ぎたいと思う方、読んでいただけると参考になると思います。

3日前ぐらいから予報では15-20メートルの大西と言われてました。最後の最後までリスクが多すぎて躊躇しましたが前日にSUPを漕いでいるヤクさんから誘いがかかりダウンウィンドをすることに。

普段風が上がり荒れた時にアップウィンドを漕いでダウンウィンドをするのではなく今回は陸の10km沖を通るOne Way Downwind。なにかがあった時のために備えてLeash, 予備のパドルはもちろん。ハイドレーションやエネルギー食料も準備しました。

理想はエスコートボートをつけてやるのが一番安全でベストですが日本ではなかなかエスコートを付けることもできません。

当日は朝からカヌーを車に積み真鶴へ。海岸からみても珍しいぐらい西寄りの風で風速15は沿岸部でも吹いていました。

スタートの真鶴に着くと緊張しながらカヌーをリグ。

この時重要なのは:
1: ラダーやラダーケーブルの確認
2: カヌーに傷がないか確認
3:予備のパドルをしっかり着けること
4: 携帯電話を持ち運ぶ
5: リーシュ、ライフベストなどの準備

以上がかなり重要になります。

この様に海が荒れている時は甘い気持ちで取り掛かると必ず事故は起きると思います。なのでこの様な準備は凄く大切です。

スタートしてから真鶴から離れるにつつ風が徐々に上がりました。
当日のトレーニングとしての効果です

最初は10メートル、15メートル。そして漕ぎ始めて1時間ほど経ち湘南平沖にきた時には右からのうねりが2-4メートル、風速18ぐらいでブローは20を超えていました。

うねりを乗り継ぎ時には時速24kmというスピードも出るぐらいのコンディション。

最高に楽しい反面後ろを見るとみたことのない景色でした。嵐のように海は荒れ改めて海の凄さを感じ恐怖も感じました。
心拍数は基本グリーンのZone 3. 70%の有酸素ゾーンです

それからは一度も止まらず130-150の心拍数を維持することを心掛けました。

そして2時間経った時には江ノ島沖に到着。風とうねりはさらに増し江ノ島のかなり沖にいたのでもう少し岸を漕ぎたいと思い稲村を少しめがけました。
当日のコース。江ノ島に近づき沖すぎてこわくなって岸側にくだりすぎました。本当は直線で行った方が角度できにもよかったです

インサイドにいきすぎ結局最後の7kmはサイドからの強風とうねりをくらいながら漕ぎました。

最後慣れた逗子沖にくると気が抜けたのか巨大のうねりを横からくらいカヌーから吹っ飛ばされました。

シートが外れたりしてかなり焦りました。この時唯一心拍数が170を超えました。それだけ怖かったんだと思います。

そこから気を引き締め直し無事に3時間18分で葉山に到着。

60-70%にしてはかなりいいタイムでした。体力的には全く疲れず凄くいい感じでうねりを乗り継ぐことができたと思います。

今回みたいなコンディションで相模湾をエスコート無し、そして1人で渡ったのはかなり無謀だと思います。

ただ大切なのは甘く考えて甘く見るのではなく自分のレベルを知ることだと思います。

いくら強がったり見栄をはっても自然には通用しません。自分のキャパを超えている海にでると必ず痛い目に合います。

自信を持つことも大切ですが海、そして自然と調和し尊敬することもこのようなコンディションで漕いだりクロッシングをする時は大切です。

僕の場合は「E Ho Mai」をチャンティングして力を貰います。

そして必ず1人で海に出ず複数のパドラーで出ることが大切です。

今回も最初は3人で出発しましたが他の2人がSUPで待つ方がウネリに叩かれ危なかったため僕だけゴール地点を江ノ島でなく葉山へ変更し単独で漕ぎました。

その後聞いた話だとSUPのパドルが折れ手漕ぎで江ノ島まで帰ったそうです。

なにかがあった時のために同じぐらいのスピードと技術のパドラーと海に出ることが重要です。

皆さんも荒れた海で漕ぐときは気をつけてくださいね!

Paddle With Aloha,
Kenny





























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