昨日香港で行われたThe Dragon Runのレースレポートになります。
以前のブログでも紹介しましたがこのレースはSurfskiの世界ツアーの一戦です。5年前からアウトリガーカヌーのクラスもでき今年は香港だけでなくオーストラリアの速い選手、シンガポール、カナダ、ロシア、日本などの各国からもOC-1パドラーが集まりました。
オーストラリアからは今年僕の3分後にMolokai Soloでゴールし一昨年も僕の5つ後ろでゴールしたグラムと彼の兄のトレバーがきていました。トレバーも去年のMolokai Soloでは40位。そして彼らのトレーニングパートナーでもあるネイトというパドラーもきていました。彼らはオーストラリアでも20位以内に入る選手で12月のオーストラリア選手権に向けてのトレーニング真っ最中で調子もよさそうでした。
参加者はOC-1とサーフスキーのロングコースとショートコースを合わせると200艇いたそうです。
結果を先にいうとOC-1部門で3位に入賞しました!目標のの優勝はできませんでしたがこのオフシーズンの時期に国内では味わえないレベルの高いレースに出て入賞できたのは満足です。
レースレポートを簡単にまとめたいと思います。自分で感じた課題、感想なども書き込んでいきたいと思うので時間があるときに読んでみてください。来年興味がある人は参考になると思います!
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レースコース
Dragon Runのコースはこの時期の風が吹くと北東・東からの風と南東・南からの風が吹くのでOne Wayのダウンウィンドになります。スタートはこの写真の一番上のClear Water Bayからスタートし沖にあるNine Pinsという島を回ってからダウンウィンドで岬(Kissing Whales)を回りStanley Sea Schoolでゴールします。
今回コースの距離をGPSではかり23km弱のコースになります。
レース解説はは三つに分けます(Clearwater BayからNine Pins; Nine PinsからKissing Whales;Kissing WhalesからStanley Sea School
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当日のコンディション
レース前日から季節外れの暑さが続いた香港。湿度も高くレース当日も少し動いただけで汗が止まらない感じでした。
そして期待していた風もほとんど吹かず無風。潮のながれや小さいうねりはありましたが理想のダウンウィンドコンディションからは程遠い感じでした。
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レーススタート(Clearwater Bay⇒Nine Pins)
スタートから今回のレースで優勝候補とされていたカレルとオーストラリアのライバルのグラムとサーフスキーの後ろに並びスタートのホーンがなる前に参加者全員が500mほど動き出しリスタートがかかりました。
そして並び直してから一分前の合図でまたもサーフスキーのトップ選手全員がスタート。もちろんオフィシャル艇は止めません。海外のレースでは普通のことなので僕たちもそれについていきスタート。
最初の10分ほどはいい感じでカレルとグラムと3艇並びながらスタート。身体の感覚からいうとオーバーペース気味ではなかったのですが心拍数が上がり続け早くも心拍数が自分の乳酸値以上の190台まで上がっていました。
スピードトレーニングをしている時期では170台で漕げるのですが60%の練習しかしてないせいか心拍数がさがりません。
一時グラムがカレルの前に出て行ったのに数分は付いていきカレルの前に出たが乳酸がたまりすぎてピッチが4km地点ぐらいで上がらなくなり徐々に他の二人に離されていきました。
そこからは後ろにいた日本勢のサーフスキーにもあっさり抜かれグラムの兄のトレバーにも抜かれネイトにも並ばれました。
Nine Pinsまでの最初の30分で心拍数も190台そして暑さにかなりやられ相当体力を消費していました。
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Nine Pins⇒Kissing Whales
Nine Pinsを回った段階ではOC-1 4位の位置。
Nine PinsからKissing Whalesまでが一番コースでも長く小さいうねりが少しだけ入っていました。
ただ体力消耗しすぎていたので回って10分ほど経つとネイトにも抜かれ5位へ。
抜かれた瞬間は本当に暑く心拍数をさげようとしても180台後半以下には下がらなかったので正直止めたいと思ってしまいました 笑
ただその辺りから少し複雑でしたがうねりが出てきたのでパドルの回数を減らしうねりをうまく使う事を意識。
心拍数は相変わらず下がらなかったですがうねりに乗るたびに身体を休める事ができKissing Whalesまでの半分の地点まででトレバーを抜きそこから調子がリズムが少しずつよくなりました。
Nine PinsからKissing Whalesの間でサーフスキー4-7艇、そして最後の最後にうまく崖からの跳ね返りのうねりを2・3本繋げ3位にいたネイトの前に50メートルほど出ました。
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Kissing Whales⇒ゴール
Kissing Whalesを回ると最後は5kmのフラットです。既に暑さにやられ疲労限界だったからだには相当辛かったです。
途中では鳥肌が立ちはじめ何度かパドルを止めましたが自分のフォームとテクニックを意識し逃げ切ることができました。
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結果:
OC-1 3位 総合45位 2時間2分33秒
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今回の結果のレースで学んだ事
11月12日から始まるモロカイソロに向けた24週間の練習が待っています。
今回のレースに出場したおかげでよりトレーニングへの気合が入りました。
- カレルは自分と同じくオフシーズンなのに速かったです。僕が重うには18歳で初めてMolokai Soloを優勝してから12年。彼はオフシーズンでもレース慣れをしていて僕と比べてもはるかに高いベースを持っていると思います。なのでハイペースであげても心拍数が上がらずペースダウンもしない。本当のベースを作るのは1-2年でなく5年-10年必要だなと感じました。
- グラムは普段ハワイで一緒に漕ぐ時はまけた事がなかったのですがさすが12月のオーストラリア選手権のためにトレーニングしているだけあってベースとスピードワークの違いを今回は感じました。来年のMolokai Soloでは彼もトップ20を狙っていると言っていたので本当に最高な仲間、そしてライバルが増えて本当によかったです。
190cm台のネイトとグラム |
- オーストラリアのパドラーのレベルの高さを感じました。サーフスキーはもちろんOC-1もかなりレベルが高いです。今回グラムと一緒にきていたトレバーとネイトもハワイでも完全に通用するパドラーでした。今回彼らと仲良くなれたので今後はオーストラリアでトレーニングもしたいなと思いました。
自分のレースを振り返るとスピードワークや60%以上のことを全くやってなかったのが響きました。
このデータをみてもわかりますがほぼ90%以上の心拍数で2時間漕ぎきりました。
正直レースの観点からいうと問題外です。このペースだとスピードが出るはずもないし2時間漕ぎきれるはずもありません。
今年の1月からモロカイソロのレースでは80%台で漕ぐ事ができていました。理想は70%から80%台で漕ぎ続けれるベースをつくることです。
そしてスピード練習を去年の4月からやってなかったのでスタートでもすぐにバテスピードが上がりませんでした。この時期に上がらないのもしかたないと思っています。
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今回The Dragon Runに出場し沢山の事を学び明後日からの24週間に向けての課題やモチベーションも高く持つことができています。
これからは寒くなり辛い季節になりますが頑張っていこたいと思います!
皆さん応援ありがとうございました!
Paddle With Aloha,
Kenny
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