Friday, April 4, 2014

SUPのパドル



SUPを漕ぎ始めてもうすぐ一年が経ちます。今までアウトリガーカヌーを漕ぐ上で何十種類も試してきたパドル。SUPを漕ぎ始めてからも様々なブランド、長さ、いろんなパドルを使ってきました。僕は凄くパドルにこだわります。板、カヌーの種類やサプリメントより一番こだわるのはパドルです。

なぜここまでパドルにこだわるかというと漕ぐ上でパドルが一番重要だからです。クルージング用の板でも最高級のレースボードでもパドルさえ漕ぎやすくいいものを持っていれば誰でも気持ちよく漕ぐことが出来るはずだと思います。逆に微妙なパドルを使ってしまうといくらいい板に乗ってもしっくりきません。

漕ぐ上でパドルの重要さを他のスポーツに例えると:

  • サッカーと足
  • 野球と手
  • 100メートル走の選手にとって足

これぐらいパドルは重要なのです。

国内では徐々に暖かくなり海に出始める人も増えて行くと思うのでここで簡単にパドルを選ぶ上で押さえたいところについて書きます。

ブレード:
SICのBattle (Nano) 105

ブレードは様々なタイプがあります。特に歴史の浅いSUPでは沢山のメーカーが色んな形のパドルを出しています。スクープ(先端が沿っていること)が入っていたりブレードの形は100種類以上あるでしょう。このブレードがパドルを選ぶ上で一番大切です。

ここで一番重要なのは今照準とされている「面積」にごまかされないことです。レースをする上では90sqから100sqのパドルを選ぶ方が多いですが同じ面積だからといって負荷や特徴も全く同じな訳ではありません。

ブレードの裏で盛り上がっている線はDihedralと呼ばれています。90年代からアウトリガーカヌーでも良く使用されています。

ブレードの幅、長さ、ティップ(先端)の形、ネック(一番上。細くなっている箇所)やDihedralの深さ)などによってパドルの感覚は全然変わります。僕が現在使用しているパドルは105ですが他社の100のパドルよりも負担が少なく感じます。

シャフト:
ここで一番大切なのはシャフトのしなりです。しなると力が入りしっかり漕げていると思う方も多いと思いますがこれは実は逆です。極端に言えば全くしならないパドルは力と掴んだ水が全く逃げないので力がダイレクトに伝わりやすいです。逆にしなりすぎるパドルを使うと力が逃げるのと共に掴んだ水も逃げてしまいます。

短距離を漕いだりレースで結果を残したければしなりが少ないパドルを使うのがベストだと感じます。ただ固いパドルを使いフォームが良くないと水と力が逃げない分直接体で受けてしまうので怪我をする可能性が上がってしまいます。

軽さ:
皆さんが思っている通りパドルは軽ければ軽いほどいいと思います。1時間漕ぐ上で1000回以上漕ぐとすると少しでも軽い方が楽に感じます。

次のパドルを選ぶ上で上記のポイントを頭に入れると自分に合うパドルが見つかると思います。

初心者だから初心者用のパドルを選んだ方がいいという方も沢山いますが実はそれは違います。初心者だからこそいいパドルで始めるのが重要です。初期から安いパドルを使ってしまうと変な癖がついたり体を壊してしまう可能性があります。最初からいいパドルを使えば技術を身につけるのもはやいでしょう。

最後に沢山のSUPパドルを今まで試してきて感じたことは昔からアウトリガー、カヤックやカヌーのパドルを作ってきたメーカーの物が一番いいことです。これはよく考えてみると当たり前でこれらのメーカーは何十年もブレードの形や材質について調べてきています。なのでSUPになっても流行や「形」だけでは無く凄くよくて丈夫なパドルを作っています。

僕が現在使っているSICのNano/BattleというパドルはSICがアメリカの西海岸にある有名なパドルメーカーに依託して作っているものです。世界で最も有名な女子のSUP選手も使ってます。なぜ自社で作らず依託しているのかとマークさんに聞いたら「自分たちでパドル造に取り組むよりも業界でベストのブランドに依託したほうがいいものをブランドとして出せるから」と言っていました。板に引かれてSICのライダーになったのですが運良くパドルも最高級のパドルを使わせて頂いています。

自分に合うパドルを見つければより楽しく、気持ちよく漕げると思うので皆さんも探してみてください!

Paddle with Aloha,
Kenny




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