Wednesday, May 28, 2014

OC-1モロカイ世界大会:日本人歴代最高位16位




Facebookでは既に報告させて頂きましたが今年のモロカイOC-1世界選手権を無事終えることが出来ました。この場をかりて改めて応援してくださった皆様に感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございます。
100人以上のパドラーが一斉にオアフに向けスタート
今年は4度目の参戦となりました。2011は36位、2012は24位、去年は22位と毎年順位を上げることは出来ていましたが過去3年の取り組み方だとトップ20の壁を超えられないと去年のレースを終え感じました。2014年は日常の生活、トレーニングメニュー、漕ぎ方、エネルギー補給、体のケアなど全てを改善今年の大会に挑みました。
 
海峡1時間半地点。友達のTyrusと。


2014に入ってからはOC-1の国内レースは4戦優勝、SUPのレースは2戦優勝と年内のレースは全て無敗。今までと比べ物にならないぐらい漕ぎのレベルが上がったと感じていました。ただ、国内レースで結果が残せていてもモロカイの舞台で去年と比べて通用するかは少し不安でした。

今年は100名のエントリーを超え過去最多人数の大会となりました。タヒチのトップ選手が7名。ハワイのトップ選手のほとんどが参戦することになり今までで一番ハイレベルの大会になりました。

正直レースに参戦するメンツを見た時、あまりのレベルの高さに目標としていたトップ20を少し諦めていました。順位では無く世界のトップ選手が集まる中で一緒に漕ぎ自分の実力を試すことに目標を変えました。
 
海峡2時間半地点。過去優勝者のJimmy AustinとKai Chongとの接戦
いつもはレース3週間前にハワイへ渡りトレーニングを進めるのですが今年は日本で最後まで調整しレース6日前にマウイへ渡りました。今回は6年前にカヌーを漕ぎ始めた時から親友のSeiyaHideと一緒にマウイで行動。この時間が凄く自然で緊張することも無くリラックスしてレース前日にモロカイに渡ることができました。

モロカイではSUPで世界的に有名になりOC-1でも世界のトップとして知られているTravis Grantと彼女のBlairと一緒にKamanu Compositesが用意してくれていた宿でルームシェア。レース前日も沢山話しリラックスすることができました。Travisも今年は優勝出来るパドラーが10人程いるぐらい層が厚いと言っていました。

レース当日は曇り。海は動いていましたがダウンウィンドコンディションにはなりませんでした。



スタートも好調でトップ集団についていくことができ3時間地点までは1位争いが見えるぐらいの位置にいました。
3時間地点からはずっとMakanaを追う展開

最初から最後までハワイの有名な選手と接戦で以前みたいに3時間地点で体調を崩す暇が全くなかったです。今までは辛い時間帯が3時間辺りで30分程続いていたのですが今年はエネルギー補給をShotzのエレクトロライトとジェルに変えた為辛い時間帯は30秒程で乗り越えることができました。(エネルギー補給の重要性についてはまた改めて書きます)

Portlock Point
最後のPortlockに入るところでは12位ぐらいでしたがPortlockからフィニッシュがあるHawaii Kaiに入るところで上手く波に乗れず一人に抜かれました。Hawaii Kaiの橋からフィニッシュまでは他4人のパドラーとデッドヒート。後から気づきましたが3人とも去年Molokai Hoeでハワイチーム1位だったMellow Johnny’s Va’a (Livestrong)の選手でそのうちの二人は優勝候補のDaniel Chun (去年2位)Kua Nolanという選手でした。この最後の接戦で少しの差で離されてしまいゴール。50km以上漕いだ後4人のスプリントフィニッシュは体の限界を超え正直あまり覚えていません。ゴールを切った瞬間体が痺れているのに気づきました。





結局今年の順位は日本人歴代最高位の16位。今年の選手層の厚い大会でこのような結果が残せたことは夢のような結果でした。1位はTahitianスーパースターのSteeve。2位はカリフォルニアのDanny Ching。続いて3位—5位はタヒチの選手でした。6位にはハワイアントップでレース主催者のManny。レース・ディレクターをしながら自らレースする姿は日本のSUPやアウトリガーの大会も見習うべきだと思いました。
一位のSteeve 
去年は僕は22位でしたが1位の選手から33分差。今年は1位のSteeveから16位の僕までが丁度10分差。去年より差が縮り自分がゴールした時にいつもは陸にあがりビールを飲んでいる選手達がまだゴールラインで休んでいる姿を見ると夢のように感じました。そして今年は男女のシード選手は大会側が用意したレースジャージを着てレースをしていたのですがシード外の選手で一番最初にゴールできたのも凄く嬉しかったです。
レース後も沢山の方々が話しかけてくれ僕の結果を喜んでくれました。日本人もパドリングできるんだと沢山の人が認めてくれました。

レース前日にレース・ディレクターのMannyがこう言っていました。

「この大会はOC-1 Kaiwi Solo (ソロ=一人)という名前だけど決して一人で渡っているのではない。自分たちがこの場にいて明日レースできるのは家族や職場の仲間、沢山の人たちのサポートがあるからこの海峡を渡れる。それを決して忘れてはいけない」

今年のレースで僕がこのような結果を残せたのは沢山の人々のサポートのお陰です。レース中辛い時に応援してくれている人たちの顔が自然に浮かびパワーを送ってくれました。自分一人では絶対にこのような結果を残すことはできませんでした。

いつも自分がやりたいことを応援してくれるDuke and Namiko。そして今回エスコートボートに乗ってくれたSeiyaHide。毎年エスコートしてくれるNoah。いつも応援し続けてくれたSono。ハワイでいつもケアしてくれるMakikoさん。Oceanの皆さん。日本のパドルコミュニティーの皆さん。職場の皆さん。Facebook、メールなどで応援の言葉を送ってくれた皆さん。そしてスポンサーの Kamanu Composites, SIC, Right, Patagonia, 2XU, Teva, SPY, Onit Pro, Shotz, zen nutrition。そして Mick DiBetta for the awesome training menu. 

本当にいつも支えてくれてありがとうございます。レース中だけでなく常に沢山の人たちに支えられています。だから目標に向かって頑張ろうと思えます。

今年のレースを終え来年、そして再来年の目標も明確になりました。その目標に向かう前に少し自分の体を休めたいと思います。


今後恐らく報告会などもやる予定なので皆さん是非聞きにきて下さい。

Paddle with Aloha,
Kenny


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