Saturday, March 29, 2014

ダウンウィンドの安全管理



最近は春の風が吹き続けますね。

春の季節というとパドラー関東のパドラー達にとってはダウンウィンドシーズンとなります。やっぱりOC-1やSUPを漕ぐなら平水面じゃなくOne Way (片道。目的地から目的地)のダウンウィンドが一番の楽しみだと思います。ハワイの人たちだけでなく最近はヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ本土でもこのダウンウィンドを楽しむ人たちが増えています。

南伊豆でのダウンウィンド

ダウンウィンドとは追い風、追いうねりで風波やうねりに上手く乗りスピード良く進むことです。このダウンウィンドが一番人気なのは安定したトレードウィンドが吹くハワイで人気です。このダウンウィンドを代表する海峡横断レースがMolokaiの海峡横断レースです。このレースはアウトリガーカヌーやSUPでは世界大会とされていて大きいうねりと強風の中の世界一過酷のダウンウィンドレースです。


OC-1のモロカイ世界大会動画

日本はハワイほど季節風が安定しないのでダウンウィンドをする機会が少ないです。オンショアの時に沖に漕いでいき折り返して少しダウンウィンドを楽しむぐらいだと思います。

Downwind in Maui
ただ今後普及していくダウンウィンドだと思いますので安全管理の注意点を紹介したいと思います。

コンディションの確認:
One Wayをする上で一番大切なのは当日のコンディションの確認です。僕が使っている情報は:
Yahoo天気 Windguru タイドグラフ 海保 気象庁
One Wayをする際はこれらの情報を全て確認します。サイトによって情報が違う場合がありますが一番正確なのは海保の情報だと思われます。他にはWindguruも結構見やすいです。

どのようなコンディションが適切のかというと:

  • スタート地点からゴール地点まで漕ぐ上で風が後ろから吹いていること。後ろ斜めでも大丈夫
  • 陸沿いに沿って漕ぐ場合は斜め沖に吹いている時は何かあった時に沖に流されてしまうので要注意。斜めの場合理想なのは斜めで陸側に吹いているコンディションです。またOC-1の場合はアマ側からの斜め後ろのダウンイィンドは難しいため初心者にはおすすめしません。SUPの場合は固定Fin(ラダーシステム)じゃ無い場合は斜め45度のうねりだと中々難しいので最初のうちは真後ろ又は斜め30度以内のコンディションは練習した方がいいです。
  • 大気が不安定の場合は落雷や風が急変することもあります。ダウンウィンドだと思っていたのにアップウィンドになる可能性もあります。ここが一番重要なのでしっかり情報を確認してから海に出ましょう。
そしてOne Wayをしようと思っているコースは必ずフラットの時に何度か漕いだことがあるコースがおすすめです。目標物や障害物の確認も大切ですが何度も漕いだことあるコースだと何かあった時に平常心を保てます。

他の重要なポイントは:
  • BUDDY SYSTEM: サーフィンでもそうですが何かあった時のため、一人じゃなく数人でやりましょう。
  • Equipment Check: 自分のクラフトのチェック。パドルにヒビが入っていないか、ラダーがしっかり機能しているか。ワイヤーが破れていないか。プラグをしっかり閉めているか。
  • リーシュ&PFD: 風が強く吹いている時にカヌーや板から落ちてしまうと飛ばされてしまうことがあります。カヌーや板が飛ばされてしまうといくら泳いでおっても追いつきません。必ずリーシュは着用しましょう。
  • 携帯電話:なにかあった時の為に防水ケースに入れた携帯電話を用意
上記が最低条件となります。まずはハードなコンディションの中のOne Wayではなく風が弱い時に漕いでみるのが一番です。そして一番は経験者と一緒にやることです!

日本は世界で最もFUNなダウンウィンドコースが沢山あると思います。ただ何かあったときじゃ遅いのでSAFETY FIRST!

最後にKokua SUPのHPをアップデートしたので皆さんチェックしてくださいね!
New Kokua SUP website

Paddle with Aloha,
Kenny

No comments:

Post a Comment