Monday, March 25, 2013

ハワイ日記:156.7km



今朝起きると、今週のトレーニングのお陰で体がバキバキ。Kailuaは朝から風も冷たく雨も降りました。日本と比べたら何てことないですが正直寒い中3時間半漕がなきゃいけないということだったのでテンションが下がりました。疲れ、天候を理由に今日は漕がず一日家にいたい感じでした。

でも気づくとやっぱり自転車に乗り漕ぎに。習慣になっているので自然とパドルを握っていました。

そして雨の中3時間半漕ぎ練習終了。今日もハードな練習だったのでかなり疲れましたが。。。地獄の1週間が終わりました!

漕いだ時間は17時間。漕いだ距離は156.7km。

パーセンテージの割合はスポーツゾーンサマリーで分かります。見ると分かると思いますがレース1ヶ月前なので練習の強度が凄く高いです。これが筋肉痛の理由 苦笑 僕の父親は一日100km漕いだりしますが僕には無理です。

ただこのハードな1週間、得ることはかなり大きかったと思います。今日までの5ヶ月間が全てこの一週間に込められた感じがします。今週の練習を高い質で超えられたのも日本の皆と作った土台があったからです。感謝です。

そして今日はMakana Ali'iのパドルとMudbrookのパドルを交互に使ってみましたので自分なりの分析をしてみます。

日本ではあまりないですがハワイに来ると皆凄くこだわっています。ブレードの幅、長さ、重さなどを把握している人が多いです。プロサーファーが板の幅、長さ、厚み、テールの形、ノーズの形、ロッカーの強度、レールの形などにこだわるのと同じだと思います。

(ここからはかなりマニアックになるので興味が無い方は下までスキップしてください)
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パドリングを始めてから9社のパドル、本数は10本以上色々試してきました。なぜここまで試すかというと。。。それぐらいパドラーにとってどのパドルを使うかは大切だからだと思います。

Mudbrook x4, Makana Ali'i x3, Quickblade x1, Pure Paddle x2, ZRE x1, Tahiti Rame x1, Groundswell x1, Ohana Paddles x1, Kialoa x2。ダブルベントやシングルベント。木製からカーボン。

そしてハワイにくる前に結局自分の中で辿り着いたのはMudbrookのパドルでした。なぜかというとパドルの面積が小さいのでキャッチは弱いがストロークがしやすいからです。ストロークがしやすいというのはパドルが前で入ったところからパドルを抜く瞬間まで均等の強度で漕ぎやすい。(これをFull Strokeといいます)

前で漕いだりキャッチで漕ぐのは大切ですがより漕ぎを細かく分析するとストロークの前半、中盤、後半と均等に水を押さえることが大切です。

Mudbrookは面積が小さくある程度重いのでフルストロークをしやすいです。これが愛用している理由です。

他のパドルはキャッチは強くてもブレードが大きすぎたり軽すぎてストロークの前半はがっしりくるのですが中盤、そして特に後半は中々上手くいきません。

日本みたいにフラットな海があるカリフォルニアでパドルを作っているMudbrookがこのようなコンセプトでパドルを作っているのが分かります。そしてフラットで一番速いDannyがこのパドルを使っている理由も分かります。

ただ今日ダウンウィンドとチョッピーの海でMudbrookとMakana Ali'iを比べたところ、断然Makana Aliiが調子よかったです。理由は:
  1. キャッチが強いのでバランスを崩しても立て直しやすい。
  2. 遅いストロークレートでも波に乗りやすい。
1に関してはバランスを崩したときスピードを落としたくないのであればアマ体重になるのではなくパドルのキャッチで体を支え立て直すのが大切です。Mudbrookはキャッチが弱いので荒れている時にこれが難しい。Makana Ali'iだと一瞬に立て直すことができます。

2の理由はMudbrookはキャッチからリカバリー直前(フルストローク)でスピードを出すからです。フラットではフルストロークがいいのですが波に乗る時はフルストロークをする時間がありません。そしてキャッチで漕ごうとするとキャッチが弱いのでパドル数が増えてしまい疲れます。

逆にMakana Ali'iだとキャッチがよいのでフルストロークでなくキャッチで漕いだ時も力が上手く伝わり少ないパドル数でうねりに乗れます。

だからDannyのMolokai Soloのビデオを見るとピッチが一人だけ凄く上がっているように見えるのかもしれません。

サーフボードシェイパーと同じく各地域のコンディションに合うパドルがあると思います。カリフォルニアのメーカーはフルストロークを意識するパドルが多い。ハワイのメーカーはキャッチがスムーズでじっくりくるパドルが多い。

キャッチに関してはMakana Aliiは他社と比べても圧倒的です。ハワイのレースのトップ30にKamanu CompositesのPueo(7割)とKai Wa'aのScorpious XM/XS(3割)意外のカヌーを乗っている人はいません。そしてトップ30の8割はMakana Ali'i, 他の2割がKialoa, Kia KahaやQuickblade。Dannyがハワイに来ている時Mudbrookが1本加わるぐらいです。

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そして色々と分析しながら悩んでいたとき。。。なんと僕の愛用していたMudbrookのグリップが壊れてしまいました。

ダウンウィンド中「バキッ」という音が聞こえました。そしたら。。。

今シーズン愛用し使い込んできたパドル。今まで使ったパドルの中で一番調子がよかったのでかなりショックです。。。一応予備でもう1本Mudbrookのパドルがあるのですがプロトタイプなのであまり調子がよくないのです。

ただこれも何かのサインだと思いました。正直ハワイに来る時にパドルを買う予定は無かった。でも新しいパドルと巡り会いかなり安く手に入りました。このタイミングはMakana Ali'iを使えということなのでしょう。

パドラーにとってはカヌーよりも大切。パドルを変えても速い人は速いといいますが速い人が自分にフィットしたパドルを使うともっと速くなると思います。

まだ1ヶ月あるのでこのパドルと仲良く、自分の3本目の腕のように分かち合えるようにがんばりたいと思います。

長くなりましたが最後に今日のデザートです!

Alexの妹のManakoが作ってくれましたー。


明日はやっとオフ!そして明後日からは軽めの一週間、週末にはハワイ州チャンピオンシップを控えています。

モロカイまで後4週間。

Ocean Outriggerもいよいよシーズンイン。皆もがんばっているので僕もがんばります。
Oceanのブログ

Paddle with Aloha,
Kenny











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